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鈴木一太、頂点/体操の全日本種目別「床」制す


床運動の表彰式で、2位橋本大輝(セントラルスポーツ、左)、3位岡慎之助(徳洲会、右)とともに写真に納まる鈴木

 日本チャンピオンが誕生しました。体操の床運動。輝いた名は鈴木一太(体育1年、仙台大学附属明成高校出)。全日本種目別選手権が24日、三重県の四日市市総合体育館で行われ、鈴木は同種目決勝で得点14.800(D=難度6.200、E=出来栄え8.600)をマークし初優勝を遂げました。「床のスペシャリスト」としては前回大会まで南一輝(エムズスポーツクラブ、2022年3月体育卒)が5連覇しており、仙台大学勢が継いだ形です。

 圧巻の演技でした。入りは2回宙返り3回ひねりのリ・ジョンソン。ピタリと着地しました。会場からは「お~」と感嘆のような、驚きのような声が漏れました。どよめきと言ってもいいかもしれません。流れる演技はミスなく進み、次に高得点が望める前方伸身宙返り1回ひねりから前方抱え込み2回宙返り2分の1ひねりへの連続技も鮮やかに決めたのです。1分余り、12㍍四方の床で躍動しました。

 鈴木は表彰式後「まさか優勝できるなんて思ってもいなかった。とてもうれしい」と喜びを見せつつ、今後に向けて「一つだけというのではなく、ほかの種目ももっと磨いていきたい」と抱負を述べました。オールラウンダーへ成長した新たな姿が期待できそうです。

 大会では本学勢が他種目でも気を吐きました。跳馬で小野凉城(体育2年)4位、岡部蓮(体育3年)5位。いずれも上位者とは僅差でした。あん馬の澤本隆平(体育4年)も健闘光る5位入賞を果たしました。
<体操競技部>