【男子バスケットボール部】Bチームがデフバスケットボール男子日本代表チームと交流
8月13日(日)本学第5体育館にて、 本学男子バスケットボール部Bチームが聴覚障害者によるバスケットボール、デフバスケットボール男子日本代表チームと練習試合を行った。
デフバスケ男子日本代表チームリーダーの石川さんとのご縁
このデフバスケ男子日本代表チームでは、強化委員会のチームリーダーとして本学健康福祉学科卒業生の石川友正さんが活躍している。石川さんは編入学生で単位取得に追われていたこともあり在学中はバスケットボール部には所属していなかったが、故 佐藤久夫先生(本学 元教授、前 仙台大学附属明成高等学校男子バスケットボール部監督・ヘッドコーチ)にデフバスケの日本代表を目指すよう勧められ、石川さんが立ち上げた地域のデフバスケチーム「宮城クローバーズ」でも指導を受けた。
また、大学卒業を前に進路選択に迷っていた際には当時本学男子バスケットボール部監督の児玉善廣先生の「デフバスケ日本代表になりたいなら社会人として勉強しなさい」との叱咤激励を受け、株式会社東芝に入社、個人スポンサーを獲得し日本代表選手になれたとのこと。
そして本学男子バスケットボール部副部長の金田詳徳准教授には、金田副部長が東京でデフバスケチームの東京ROUGHのヘッドコーチをしていた時に指導を受けたという縁もあり、今回の練習試合が実現した。
< 練習試合結果 >
仙台大学 男子バスケ部(Bチーム)109 - 68 デフバスケ男子日本代表
・当日10:40から行われたゲームは終始接戦の展開となったが、第4Qに仙台大学が一気に突き放し勝利。仙台大学 #42 迎 正浩(体育学科 4年)のコメント
「大変貴重な経験になりました。私たちの声でのコミュニケーションとは違い、デフバスケの選手は、手話でのコミュニケーションや、阿吽の呼吸のプレーが多く、いつもとは雰囲気の違ったゲームでした。」デフバスケ日本代表 #8 越前 由喜 選手のコメント
「初めて東北での合宿が開催され、仙台大学男子バスケットボール部のみなさんに練習試合の相手をしていただいたことに感謝申し上げます。フィジカル面や40分通しての試合運び等、大変勉強になりました。音のないデフバスケットボールに違和感を感じたとは思いますが、少しでもデフバスケットボールを知っていただければ私たちも嬉しいです。今後ともお互い切磋琢磨していきましょう。」今後とも継続してデフバスケとの交流を
今回のゲームで、バスケットボールは体に何らかのハンディを持った人でも楽しむことができるスポーツであるということを学んだと同時に、障害の有無にかかわらずスポーツを同じ空間、時間で行い、楽しめたことにその大きな可能性を実感した。デフバスケ男子日本代表チームとの練習試合を通し、学生たちはデフバスケの選手たちの手話での挨拶や礼儀、日本代表選手にふさわしい態度を目にし、アスリート・スポーツ選手としての姿勢に感銘を受けたり、チーム内でのコミュニケーションから組織としての団結力を感じるなど、バスケットボール以外にも多くのことを学ぶことができたようだ。仙台大学の基本理念である「スポーツ・フォア・オール」を実際に学び、考えるきっかけにもなった。今回の練習試合のみならず、継続的にデフバスケ選手たちとの交流をしていきたい。
( 男子バスケットボール部 コーチ 相澤 正輝)