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南、晴れ晴れ「やりきった」/世界体操で輝く「銀」



体操競技部の南一輝(体育4年)がやってくれました。世界の舞台で堂々2位。銀メダルを首から下げ、その表情は晴れ晴れと輝いていました。

北九州市立総合体育館で行われた世界選手権。第6日の10月23日は種目別床運動の決勝を行い、初出場の南は14.766点をマークしました。1位選手(イタリア選手)とはわずか0.034点の僅差。体操の世界で着地の際に足一つが動くと減点が「0.1」だけに、ほんのわずかなミスがメダルの色を分けたのです。

南は演技の出だしから「後方抱え込み2回宙返り2回半ひねり」、「シライ2(前方伸身宙返り3回ひねり)」とF難度の技を成功しました。しかし、確かに床運動の優劣を決めるのは高難度の技を持っているかどうかですが、結局、着地が重要なポイントになります。2人の得点を比較しましょう。Ⅾスコア(難易度)で南は0.300上回っていました。つまりEスコア(出来栄え・完成度)で南は涙をのんだのです。得点8.266。1位選手よりも0.334下回りました。南からみれば合計マイナス0.034です。

その悔しさは鈴木良太監督のコメントにもよく表れています。「着地が何度か若干乱れた。そこが痛かった」と。南自身もそこは承知しています。「(着地は体の)反応が良すぎて動きすぎた。ただ、びびるより、思い切った演技をしようと思ったので‥。ちょっと悔しい気持ちはあるけど、攻めた結果ですから。やりきった」と言ってます。

南の世界への挑戦はこれで終わるわけではありません。これからも続きます。最後に南の談話で締めます。夢が広がるような内容です。

「一からまた演技をつくり直して、一番輝けるように頑張っていきたい。誰にも負けないような選手になりたい」

<体操競技部>

写真説明
表彰式後、メダルを獲得し喜び合う(左から)南と鈴木監督