【漕艇部】全日本ローイング選手権 創部から22年、受け継がれてきた漕法が今ここに
女子クォドルプル 決勝
写真左から B 関谷音々(体育学科 3年)、2藪本友結(スポーツ栄養学科 3年)、3岸本唯佳(健康福祉学科 4年)、S 上舘真央(大学院 現代武道領域 1年)
大学チームでは圧巻の力を見せた仙台大学漕艇部
6月20日から23日まで行われた、第102回 全日本ローイング選手権大会(会場:東京・海の森水上競技場)。仙台大学漕艇部は、どのクルーも大学生の中では上位を競う圧巻のレースだった。女子はクォドルプルで学生最上位、舵手付きフォアは学生2位、男子はエイトが学生3位(準決勝の組み合わせで本学は決勝進出を逃したが、学生2位の中央大学には予選で本学が勝利)、シングルスカルが学生2位だった。また、男子クォドルプルは全員1年生のクルーながら、入学後の短期間で大健闘し学生10位を収め、9月のインカレまでの成長が大いに期待される。
男子エイト
写真左からB 野田 護大郎(体育学科 3年)、2 友草 海太(体育学科 4年) 、3 群馬 太陽(健康福祉学科 2年)、4 塩谷 龍ノ介(体育学科 4年) 、5 福田 風侍(子ども運動教育学科 4年)、6 江田 一貴(体育学科 3年)、7 坪森 省吾(体育学科 2年)、S 松丸 颯太(体育学科 3年) 、 COX 佐藤 青柊(健康福祉学科 2年)
「出ました!『 仙台スパート』です!」
今大会、"ここで上がってきた"と言われていたのは、必ず仙台大学だった。レース終盤のラストスパート。実況者から「仙台スパート」と名付けられるほど、我々のスパートは見事だった。
競技者として、漕法が評価されるということはこの上ない幸せである。「一つのチームに一つの漕法」。この言葉を大切にしながら、仙台大学漕艇部は日々のトレーニングに励んでいる。その成果が実り、チームとしての統一感と力強さを発揮することができたのだ。ゴールに向かっての猛然たる追い上げは、観客を熱狂させ、そしてチームの士気をさらに高めた。
「仙台スパート」の極意とは
この「仙台スパート」、実は創部当初から存在しているものだ。仙台大学漕艇部はどの代も終盤が強い。これは紛れもなく、22年間受け継がれている“漕法”なのである。「漕法?フィジカル強化のトレーニングの成果ではないのか?」多くの人はそのように考えるかもしれない。確かに、終盤で力を発揮するためにフィジカルは大切だ。しかし、艇をより加速させるため、また終盤に強くなるためにはもう一つの要素が必要である。それは、“正確な技術” だ。すなわち、効率の良さである。技術が正確であるからこそ、レース後半の疲労困憊の状況でも、序盤と同じように正確な動作を続けられるのだ。仙台大学漕艇部で22年間かけてブラッシュアップされた正確な技術が、「仙台スパート」を創り出したと言える。
次はインカレ!
大本命のインカレまで残すところ2ヶ月となった今、仙台大学漕艇部では日々のトレーニングにさらに拍車がかかっている。これからも我々漕艇部は、個々はもちろんチームとしても大成長すべく、全力で励んでいく。全日本ローイング選手権 大会結果
【女子】クォド:4位(学生最上位)
舵手付きフォア:2位(学生2位)
エイト:3位
【男子】
エイト:7位(学生3位)
クォド:15位(学生10位)
シングルスカル:7位(学生2位)
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【仙台大学漕艇部OB、練習拠点をともにするアイリスオーヤマの結果】
渡邉 勝裕 OB:NTT東日本コーチ(女子ペア優勝、女子クォド6位)
野崎 鷹昭 OB:トヨタ紡織副部長(男子エイト優勝)
西村 光生 OB(アイリスオーヤマ):男子シングルスカル 優勝(2連覇)
角谷 真緒(アイリスオーヤマ):女子シングルスカル3位銅メダル
一瀬 卓也 OB(NTT東日本):男子エイト2位
佐竹 洸紀 OB(警視庁):男子クォド6位
内田 智也 OB(太陽工業):男子軽量級ダブルスカル3位
岸本 健吾 OB(NTT東日本):男子クォド優勝
渡部 奏海 OB(今治造船):男子クォド8位
河津 桜子 OB(デンソー):女子エイト優勝、女子付きフォア3位